このページでは、最近連続して目に余るマンション上層階からの転落事故をまとめてみた。高いところを高いとも思わない高所平気症。すべてがそうだという証拠はないが、ベランダで遊ぶという行為自体、「高いところ」という非日常が日常化している証拠なのかもしれない。この事実を受け入れ我々にできる事を考えていかなければならないのではないだろうか。
29日午後2時55分ごろ、兵庫県明石市大久保町高丘5丁目の団地近くの地面に、同団地5階に住む蔭山翔馬ちゃん(4)が倒れているのを住民が発見した。病院に運ばれたが意識ははっきりしており、命に別条はないという。
明石署は、約13メートル上の5階ベランダから誤って転落したとみている。地面が軟らかい土で雑草も生えていたため、転落時の衝撃が緩和されたとみられる。出動した明石市消防本部の救急隊員は「よく助かった。奇跡だ」と驚いていた。
明石署などによると、翔馬ちゃんは両親が目を離したすきに、ベランダの約1・2メートルの金属製の柵をよじ登って落ちたとみられる。ベランダには洗濯かごなどが置いてあり、踏み台にした可能性があるという。「ドーン」という音を聞き、住民らが転落場所に駆け付けた。翔馬ちゃんは声を上げて泣き、出血もなかったという。
5月30日 izaβ版
8日午後7時ごろ、さいたま市南区別所のマンション(9階建て)で、住人の女性から「上から子供が落ちてきたのを見た」と119番通報があった。消防が駆けつけたところ、7階に住む男児(3)が敷地内に倒れていた。男児は全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡した。
浦和署によると、男児はマンション7階の自室ベランダ(高さ約18メートル)から1・3メートルの手すりを乗り越えて転落したとみられる。母親は「目を離したすきに男児がいなくなった」と話しているという。
6月9日 izaβ版
21日午後1時半ごろ、東京都世田谷区北烏山の区立武蔵丘小学校(櫛原寛校長)の2階教室から、3年生の男児(8)が約4メートル下のコンクリート製通路に転落した。男児は頭を強く打っており重体。警視庁成城署は男児が遊んでいるうちに誤って転落したとみて、詳しい経緯を調べている。
調べや学校側の説明によると、転落時は昼休みで、男児は友達3人とかくれんぼをして遊んでいたという。窓側のロッカーに上り、カーテンの裏に隠れようとして、誤って開いていた窓から落ちたらしい。
6月21日 izaβ版
27日午前1時35分ごろ、東京都文京区本郷のマンション敷地内で、男児が頭などから血を流して倒れているのを同じマンションの住人が発見、管理人を通じて119番通報した。男児は病院に搬送されたが、全身打撲で約3時間後に死亡した。死亡したのは会社員、吉川洋さん(34)の長男、空ちゃん(4)。警視庁本富士署は自宅のある4階寝室の窓から誤って転落したとみて、詳しい経緯を調べている。
窓は床から約80センチのところにあったが、転落防止さくはなく、窓の下に約60センチの衣装ケースが置かれていた。空ちゃんが窓枠に触ったり衣装ケースに登った形跡があったことから、深夜に1人で起き出して転落したらしい。
空ちゃんは両親と3人暮らし。吉川さんらは就寝中で転落に気づかなかったという。
6月27日 izaβ版
「高所平気症」子供に危険な落とし穴
26日午後6時40分ごろ、横浜市緑区鴨居のマンション6階から女児(11)が転落死した。神奈川県警緑署の調べでは、女児は6階に住んでおり、部屋のベランダから落ちた可能性が高いという。事故当時、玄関は施錠され、部屋には女児1人しかいなかったため、同署は事件性はないとみて、事故と自殺の両面で調べているが、女児の母親によると自殺を図るようなそぶりはなかったという。
6月28日 産経新聞
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